4人の狼と囚われの子羊。 【完】

紫電一閃 /つばきの場合。 1




尋常じゃないスミレの叫び声に部屋を飛び出ると、廊下の真ん中でスミレがミドリに抱きしめられていた…。





「何してんのよ!?」


叫んだあたしの胸に、ミドリの腕から逃れたスミレが飛び込んでくる。





「うわああん」


大声で泣き出すスミレ。





その肩を抱きしめながら周囲を見ると、部屋から飛び出てきたショウさん、リビングから出てきたヒロとお風呂場から出てきたランが居た…。



周治さんもお母さんもルリさんも帰ってなかったんだ。



ちょっとほっとした…。



こんなに泣き叫んでるスミレ見たら、周治さんもお母さんも取り乱しちゃう…。



スミレのこと気に入ってるルリさんにだって心配掛けたくない。





「ごめん、スミレちゃん…」


項垂れるミドリ。



スミレは肩を震わせるだけ…。




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