4人の狼と囚われの子羊。 【完】

紫電一閃 /スミレの場合。 2






「…ラ、ン…も、…」


日が差して明るくなったベッドの上、あたしはもがく。





「まだだ。…まだ離せない…」


瑪瑙色の髪が頬に触れ、唇を塞がれる。



「っ…」


何度も与えられるランの毒。



体も脳も麻痺して、何も考えられなくなる。





あたしは乱れたシーツにしがみつき、声を上げてランを受け入れていた。





再びここがどこなのかさえ、忘れかけたその時、

コンコン

とドアがノックされた。



「!」


思わずビクッ、と震える体。



ランは無反応。



コンコン


再びノックされるドア。



「……」



コンコン



次のノックの後、


「ラン。いい加減にしろよ」


と依田さんの声。



「!!」


あまりにびっくりして、思わずランの腕に爪を立ててしまった。



「痛…」


低く呟いたラン。



0
  • しおりをはさむ
  • 343
  • 13249
/ 376ページ
このページを編集する