4人の狼と囚われの子羊。 【完】

青天の霹靂 /スミレの場合。 1







「いらっしゃいませ。お待ち致しておりました」



ロビーに入ってすぐ、あたし達を待ち受けていた男の人が頭を下げた。





「え…」



思わず2人して固まっていると、


「“可愛い双子が来たら、ご案内するように”と申しつけられておりましたので…」


と彼は微笑んだ。





「可愛くなんてないですよ。でも…案内してくれるんですか?ありがとうございます」


思わずそう言ったあたしに、彼はまた微笑んだ。



「どうぞ。ご案内致します」


そう言って背中を向けた彼にくっついて歩くあたし達。





「ねぇねぇ、スミレ」


こそこそとつばきが囁く。





「何?」



「あの人ちょーかっこよくない?このホテルポイント高過ぎっ」



「何言ってるのよ。彼氏居るクセに…」



「それとこれは別よっ」


こそこそと話をしている間に、エレベーターホールに着き、静かにエレベーターの扉が開いた。






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