4人の狼と囚われの子羊。 【完】

青天の霹靂 /スミレの場合。 5





「……」



「……」


あたしはドキドキしながらキッチンに立っていた。





蜂谷家は食事当番が決まっている。





最初の日だから組み合わせをあみだくじで決めよう、ってなったんだけど…。





あたしが今日の夕食当番になって…。





よりにもよって隣に居るのは…ランくんだった…。





他の兄弟達は少し離れたリビングでわいわいと騒いでいた。





「…スミレ、皿」



「あ。はい」


ランくんの指示で戸棚に向かう。





「サラダ盛りつけて」



「はい」


水菜のサラダを大きなサラダボールに盛りつける。





「…………」


ちらり、とランくんを見ると、彼はカレーの出来具合を確かめていた。





その横顔には冷たさは宿っていなかった…。









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