4人の狼と囚われの子羊。 【完】

朱を奪う紫 /スミレの場合。 3






翌日から、ランくんは自転車でバイトに出掛けるようになってしまった。





そして、あたしに用意されたのは…、


「スミレちゃーん。バイトお疲れ~」


天使の笑顔のミドリくんだった。





「ごめんね。ミドリくん。面倒でしょ?あたしのお守りなんて…」



「お守りって何?おれは自ら進んでスミレちゃんと一緒に帰るっていう役得選んだんだから気にしないで」



「…そう言ってくれると助かるけど…」





昨夜、リビングでヒロくんとミドリくんに向かって、


「ヒロとミドリのどっちか、スミレのバイトの送り迎えしろ」


とランくんが言い、2人でモメた結果、ミドリくんにその役目が回ったのだ。





…申し訳ないなぁ…。





子供じゃないんだから1人で帰れるのに…。










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