ワールド オブ マインド -上- 【完】

日下奈緒

2011年3月1日

メッセージ性 ゲームの中に迷い込んで、「自分」というものを見つけていく… ただのＲＰＧモノではなく、メッセージ性が高い作品になっていると思います ただいろんな人の視点で書き過ぎているかな？ それぞれの章が誰の目線で描かれているか解れば、すごく面白いと思います ラストに向かって、登場人物がそれぞれ過去に向き合っていくところとか、精神的に強くなっていくところは、読みごたえあり！ ゲームとか好きな人は、絶対にはまると思います

無料で読むには十分なレベルかもしれませんが ゲームの世界観は、H×HのGI編から「ゲーム攻略の面白さ」と「戦闘シーンの面白さ」を取ったようなものに思えました。（作者様は好きな漫画らしいので御存知ですよね） 独自の設定もあったのですが、出てくるのが遅かったです。 これは内面的なものに重点を置いた作品です。 私はトラウマや麻薬を扱った小説を、かなり読んだことがあります。 ですがこの作品には、「本当に死にたかった人」や「薬物依存するほど弱い人」にしか醸し出せないような「臭い」が、まるで漂っていません。 心情描写も、辛い過去を語るセリフも、軽薄に感じました。ヘビー過ぎないので多くの人に楽しんで貰える、とも言えますが、私には物足りなかったです。 この作品には素晴らしいメッセージがたくさん込められていました。 しかし、それぞれが相殺し合って、有難味が薄れてしまったように感じます。もう少し言いたいことを厳選してみてはどうかと思います。 辛口で全て指摘して欲しいと依頼をいただいたのですが、書ききれないのであとは手紙で送ります。

素晴らしいです 本っ当に素敵な作品でした。 始めのページ数を見て、全部読めるかな？と少し不安でした。 しかし、読み始めてすぐ、この作品にのめり込んでしまいました。 読み進めるごとに、自分も仲間の一員になっている気分になりました（笑） 一緒に悩んだり、笑ったり…と、とても楽しかったです。 背景描写も読みづらくなく、想像しやすかったです。 久しぶりに小説らしい作品に出会えて、とても嬉しく思います。