恋愛短編小説 徳川蓮の場合

男じゃない

「徳川蓮くーーん」


総合病院の受付でわざわざ君呼び。



「あの・・。私女です」


保険証の性別をよく見ずに蓮の見た目でそう判断した医療事務員。


「え?やだ!!ごめんなさい!!!!」


保険証を受け取る蓮をマジマジみて女であることを確認すると慌てて謝った。


「慣れてますので・・」


もう君付で呼ばれることはないだろう。

蓮はまた診察に呼ばれるまで待合室に戻り腰掛けた。


「やっぱり髪伸ばそうかな」

徳川蓮(とくがわれん)20歳♀
黒髪のショートカット。
伸びきった前髪は斜めかけ。
化粧はベースメイクだけ。
蓮は名前が男に間違われる以前に見た目が男なのだ。

でも男にはない妖艶さと気品。
女にはないかっこよさを持ち合わせている。

その為か地元では有名人だ。

そして蓮は今、花粉症に悩んでいる。

意を決して病院へ行くことを決めたが、地元の病院へ行けばすぐに誰かがある事ない事を噂をする。
悩んだ蓮は隣町の総合病院へ出向いていた。

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