この空の下【完】+ ss

せめてもの罪滅ぼし /母親

日曜日。

私は母を訪ねた。

実に5年ぶりの再会。

決して来たかった訳ではないけれど、隆哉との約束でもありやっと重い腰を上げた。


母の入院する病院は実家からも少し離れたところにある。

あまり人目につかないような少し寂しい場所。

精神科の病院だけあって人の出入りを嫌う感じは、いつ来ても慣れない。


「林田文美(ハヤシダフミ)の家族です」

受付で名乗るとすぐに看護師が現れた。

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