この空の下【完】+ ss

踏みだす一歩 /元カレ

週明け。

何事もなかったかのように爽やかな朝を迎えた。


久しぶりに自分のアパートで眠ったせいか体調も万全。



「先生。お弁当いかがでした?」

多恵さんが心配そうに聞いてきた。

「美味しかったですよ。日向ちゃんも喜んで食べてました」

「良かったです。そう言えば先生」


テキパキと準備をしていた多恵さんが、突然手を止めて診察用の椅子に腰掛けた。



「土曜日、ボギーにいました?」

「え、ええ」

「そうですか。あの・・・余計なこととは思うんですが、」


膝がぶつかりそうな距離で、言いにくそうに私を見る。

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