自称、普通の高校生

うざ犬が学校に来ない。


最初は特に気にしていなかったのだけれど、流石に1週間も来ないのはおかしい。


そう思って、携帯でメッセージを送ってみたのだが、返事が来ない。


担任に休みの理由を聞いてみても、はぐらかされた。


飴ちゃん王子やわたあめには、聞けなかった。


転校生が、いたから。


何となくだけど、うざ犬が学校に来ないのは、彼女が原因のような気がしていたから。


かと言って、証拠もなければ、うざ犬に直接聞いたわけでもない。


何とも動き辛い状況だった。


いっそのこと、うざ犬宅に押しかけてみようか、とも思うが、思うだけだ。


行動には移せない。


そうするよりも、うざ犬自身から話してほしいと思っているのかもしれない。


ぼんやりと頬杖をつきながら、窓の外を眺める。


...


うざ犬。


お前がいないと、僕の周囲は静かだ。


その静けさは、逆に落ち着かない。


だから早く、学校に来いよ。


お前、学校好きだろ?


皆心配してる。


クラスメイトも、僕も、そしてきっと、生徒会の皆も。


うざ犬が学校に来るのを、待っているやつがいるんだ。


だから...。


...


心の中で、うざ犬に語りかける。


届くわけがないと、分かってはいるけれど。


うざ犬がいない学校は、何故だかひどく、つまらないなと感じる。


そんな気がするのだ。


つまりそれは、うざ犬がいる学校が楽しかったということ。


気づかなかったなぁ...なんて、思いつつ。


長く感じるその時間が過ぎ、チャイムが鳴るその瞬間を、待ち望んでいるのであった。


...............


............


.........


......


...


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