自称、普通の高校生

でも、もしもこれが、普通の日常ならば…僕は、普通の高校生ということになる…。


こんな日常でも、日を重ねれば、普通になっていくものなのかな…。


だとしたら、こんな日常も悪くないかなって最近は少し、ほんの少しだけ、思うんだ。


だけど…そんなできたばかりの小さな小さな僕の思いは、無惨にも潰されることになる…。











「谷っち!かーえろっ!皆バイバイ!」


「あ、おい、透!俺の『うん。皆さようなら。』…じゃあな。」


「さようなら!」


「バイバーイ!」


「まったねぇ。」


いつもの流れ解散のように、下校する僕達。


…うざ犬と当たり前のように帰るのも、もう慣れたな…なんて。


中学生の時も結構一緒に帰ってたしなぁ…。


でも、こういうのは普通っぽくていいな。


そんな事を考えながら、校門をくぐる。


…いや、正確にはくぐろうとした。


けど、…これは…ねぇ?


出たくないよ、うん。


「谷っち?帰ろうよ!」


『いや、…さ。あれ…。』


そういって、校門前に座り込んでいるカラフルな頭の人達を指差す。


「え?あ…。」


僕達とは違う制服だから、他校の人達だろう。


うざ犬は、彼らと知り合いなのだろうか?


『知り合い?』


「えと、知り合いっていうか…。」


クルリ/「あぁん?お、聞いたことある声だと思ったら宇佐田じゃねぇか。そっちは…見たことねぇな。ダチか?」


「おーおーおーおー、待ってたぜ?お前んとこの下っぱ拉致ったんだけどよー、お前のアドレスがねぇんだよ、ケータイに。」


「拉致った…だと?」


…うざ犬の、顔が変わった…。


「谷っち、ごめん…。今日一緒に帰れないや。先…帰っててくれるかな?」





『うん、さようなら。』


「ははっ。やっぱ谷っちは変わんないね。さようなら。また明日ね。」


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