自称、普通の高校生
でも、もしもこれが、普通の日常ならば…僕は、普通の高校生ということになる…。
こんな日常でも、日を重ねれば、普通になっていくものなのかな…。
だとしたら、こんな日常も悪くないかなって最近は少し、ほんの少しだけ、思うんだ。
だけど…そんなできたばかりの小さな小さな僕の思いは、無惨にも潰されることになる…。
…
…
「谷っち!かーえろっ!皆バイバイ!」
「あ、おい、透!俺の『うん。皆さようなら。』…じゃあな。」
「さようなら!」
「バイバーイ!」
「まったねぇ。」
いつもの流れ解散のように、下校する僕達。
…うざ犬と当たり前のように帰るのも、もう慣れたな…なんて。
中学生の時も結構一緒に帰ってたしなぁ…。
でも、こういうのは普通っぽくていいな。
そんな事を考えながら、校門をくぐる。
…いや、正確にはくぐろうとした。
けど、…これは…ねぇ?
出たくないよ、うん。
「谷っち?帰ろうよ!」
『いや、…さ。あれ…。』
そういって、校門前に座り込んでいるカラフルな頭の人達を指差す。
「え?あ…。」
僕達とは違う制服だから、他校の人達だろう。
うざ犬は、彼らと知り合いなのだろうか?
『知り合い?』
「えと、知り合いっていうか…。」
クルリ/「あぁん?お、聞いたことある声だと思ったら宇佐田じゃねぇか。そっちは…見たことねぇな。ダチか?」
「おーおーおーおー、待ってたぜ?お前んとこの下っぱ拉致ったんだけどよー、お前のアドレスがねぇんだよ、ケータイに。」
「拉致った…だと?」
…うざ犬の、顔が変わった…。
「谷っち、ごめん…。今日一緒に帰れないや。先…帰っててくれるかな?」
…
『うん、さようなら。』
「ははっ。やっぱ谷っちは変わんないね。さようなら。また明日ね。」
あらすじ
目次
総合ランキング964位獲得!(2018年04月)
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『月を抱く龍』は紗(仮)が、その他は穂(仮)が担当させていただいております。
文章の書き方とか違うと思うので、読んでくださる際にはご注意を( ̄∇ ̄)ノ
ちなみに私めは穂(仮)でございます(*´-`)
『自普通』が完結したので、『ただ凡』と”『自普通』詰め”を更新していきます!
紗(仮)ものろのろ更新になりそうですが、『月抱く』を更新するそうです!
よろしくお願いします!
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