ブラックベリー Ⅰ 【完】

Chapter 2 -第2章- /Twilight -宵闇-




□ □ □



校舎の中は、既に閑散としていた。


外からはグランドを使っている部の人たちの声が聞こえてくるけれど、校舎内は静かだった。


「浅黄」


準備室のドアをノックしてみる。

が、返事は無い。


もう一度だけノックをして、やはり反応が無いことを確認すると、今度はドアに手をかけた。


さしたる抵抗も無く開いたドアに、やっぱり浅黄は中にいるんだと確信するけれど、薄暗い室内は外の明るさに目の慣れてたあたしには暗闇に見える。


「浅黄?」


もう一度声をかけてみるが、返事もなければ物音ひとつしない。


それでも次第にこの暗さに目が慣れてきたら、奥のソファに横たわる人影を見つけた。


ついさっきメールをしてきて、ついさっき電話をしてきたくせに、寝てる?


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