ブラックベリー Ⅲ 【完】

Chapter 6 -第6章- /Desire -欲-








しんとした生徒会準備室に、

窓の外からお昼の休憩を校庭で楽しむ生徒の声が聞こえる。


あたしもお弁当、食べたい。


携帯が今手元にないから時間は良くわからないけれど、

たぶんお昼休みはもう半分を切ってるはずだ。


「……」


どうしよう。


浅黄はずっとあたしを後ろから腕を回したままで―――

って、きっと形としては“抱きしめてる”という状態なのだろうけれど、

そんな甘いものは何もないままで、


さっきから動かない。



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