ブラックベリー Ⅲ 【完】

Chapter 6 -第6章- /Unmask -暴-









「ごめんな」


無言のまま廊下を抜けた後、

光理がぽつりと謝ってきた。


でも、その顔には申し訳なさのかけらもなかった。


「ううん」


光理のことだから、何か考えがあると思っていたけれど―――

その意図を、さっきからずっと考えていたのだけど、全く分からなかった。


で、ここに来ての謝罪。


どういう意味なんだろう。


「ううん」と返したのは、ただの反射だ。



「でもね、柚芽。
昨日も言ったけど、別に俺は柚芽とあいつの仲を反対してるわけじゃねぇ」


「うん……」


「ただ、柚芽は流されやすいから」



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