キリニホウオウ ㊦ 【完】

キリニホウオウ /椛と想い








マンションはわりと新しく、
そしてセキュリティもしっかりとしたマンションで、

前に椛が言っていた『年上のキャリアウーマン』らしいマンションだった。




案内された7階の部屋は角部屋で、

こっそりと中に入ることを促され、
正面の廊下を盗人のようの足音を忍ばせて歩き、

リビングと思しき扉のその横の扉に喜多村は入っていった。


人の家を勝手に歩くわけにはいかないから、
俺もそのあとに続いて入れば、

どうやらそこはキッチンで。



カウンターになったその向こうのリビングに、

人の気配を感じてどきりとした。



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