花くれない【完】

第二章 /白虎







蘭が、抱っこしていたりおをベッドの上へと静かに下ろす。






元さんがもう戻っても大丈夫だと言ったので、桐生家に帰ってきたところ。



りおはすやすや眠っている。










改めてりおの部屋を見渡すと、生活感のない殺風景な室内に物悲しくなる。



私の部屋もこんな感じだけど、なんか寂しいな。










ふと思い出したように蘭を振り返ると部屋を出て行こうとしているところで、不安になり名前を呼ぶ。






「電話するだけだ」





安心しろと言うように笑うとスマホをポケットから取り出しながら部屋を出る。







不安を感じながらも、残された私はベッドの端に腰かけ、りおの寝顔を眺める。
















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