束縛~愛と欲望に溺れた兄~【完】

水瀬皐月
ホラー 87ページ(完結) 68282字 更新日 2014/06/25 読者 31898人 公開 0 0

「愛してる。咲良…」

いつもそう言う貴方は私の気持ちを考えない。

愛しているなら、ここから出してよ。
いつも思うけど、決して口には出さない。

暗い部屋に独りぼっち。
じっと貴方が帰って来るまで、鎖に繋がれ目隠しをしたまま冷たい床に這いつくばっている。

だけど、そんな私に神様は手を差し伸べてくれた。

私は暗い部屋からも、貴方からも逃げる事が出来た。
だけどその時、私はお腹を刺され重傷を負った。
酷い激痛が走り、気を失った。

『これで誰にも邪魔させない』

最後に貴方はそう言って、自分で刺した。

私は貴方も私も死んだ、と思っていたのにそこは病院だった。
私は助かってしまったようだ。

そしてこれが運の尽きか。
貴方も生きている事を知った。

まだ私の悪夢は終わる事はない。
私は毎日、これからも貴方に怯えながら生きていくしか道はないのだから…。



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