束縛~愛と欲望に溺れた兄~【完】

第2章 自分の気持ち /好きだから・・・~大助side~

『好きだ』

昨日の朝思いきって三浦に告白した。

今まで自慢ではないが、告白されたことは多々あったものの自ら告白することが無かったため、めちゃくちゃ緊張した。

俺に告白してきてくれる女子達はこんな緊張を抱えながら告白していると思うとかなり凄いと思う。

そして、俺は三浦の返事を待った。

なにやら戸惑いを隠せないようだ。

そんな表情されると色々とヤバい。

「え…その…だよね…」

何をブツブツ言っているんだ?

そう言えば、三浦って独り言多いって噂で聞いたことがある。

噂なんて信じて無かったけど、本当なんだな。

『「好きだ」って…私が?いやいや、きっとその好きは別の物かもしれないじゃん?「好きだ」…○○が的なパターンかもしれないし…。いやいや、××が的な感じかも…』

どんだけ俺のこと疑ってんだ。

その事にちょっとイラッとして、持っていた鞄で三浦を叩いてしまった…。

何やってんだ、俺。

気付いたときにはもう遅くて…。

『痛っ』

俺が悪いのに、何故か口から出た言葉は酷く人を傷付ける言葉。

『しつけーな。いちいち卑屈になってんじゃねぇ』

やっちまった…。これで嫌われても当然だよな。

俺が女なら絶対こんな男選ばない。

なのに三浦は独り言なのだろうが、こんなことを言ってくれた。

『つまり、大助くんは私が好きってこと?これは夢ですか?やっぱり、』

俺の話聞いてないのか…。

『ありえないなんて言わせねぇよ』

なんか俺、臭い台詞言ってない?

すると、三浦の顔は戸惑いから驚きへと変わった。

まるで、なんで私の心が読めるの?って言ってるみたいだ。

『だ、大助くんってエスパーですか!?』

ほぼビンゴだな。

『いや、もう声に出ちゃってるから』

俺がつっこむと、慌てて口元を手でおさえロックしていた。

きゅんっ…

なにこの子、可愛すぎ。それ、反則。

あーくそ…。こんなんで大丈夫なのか…?

そんな自分に思わず吹き出した。

こんなに笑ったの久しぶりだ。

『大助くんが…笑って…』

はっとして、ひとつ咳払いをした。
いけないけない…。

『んで、返事は?』

返事を急かす俺。

さっきあんな酷いこと言ったんだ。無理に決まってんだろ。

『わ、私も好き…です』

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