束縛~愛と欲望に溺れた兄~【完】

第4章 監禁 /強制監禁~咲良side~

あれから…お兄ちゃんの玩具となってからもう何日過ぎたのか分からない。

私は、どこかの暗い地下室のような所に閉じ込められた。

場所も分からないし、助けも呼べない。
おまけにすごく冷え込んでいて寒い。

多分私は、このままここで一生を終えることになるんだろうな…。

少し手足を動かせばジャラリとなる鎖。

そして首にまで犬用の首輪をはめさせられていて、冷たい鉄の鎖は重たかった。

「…寒い」

暗い部屋には私だけ。

何も無いただの部屋。
無機質なコンクリートの壁と地面。

そして、かろうじて着ているキャミソールと下着。

これらはもう、寒さをしのぐ役割を果たしていない。

そこで私はずっと、“お兄ちゃん”が来るのを待っている。

ただこの数日間、何も食していない為に腹の虫は盛大に鳴っていた。

早く早く、と願ってもずっとお兄ちゃんは来ることは無かった。

それに、お兄ちゃんと呼びたくないはずなのに、無意識に呼んでしまう私がいる。

私はもう生きて行ける気がしない。

いっそのこと、このまま消えてしまえば楽なのに。

だけど、現実はそう上手くはいかないものだ。

ギィッと重い鉄の扉が開いた。

懐中電灯が私を照らす。

「…っ」

眩しくて顔を逸らした。

「何顔逸らしてるの?せっかくご主人様が来たのにそれは酷いなァ…」

ビクッと身体が震えた。

「こっち向けよっ!!」
「嫌っ!!……ぁ…」

気付いた時にはもう何もかもが遅すぎた。

パァァンッ!!

「痛っ…」

乾いた音が部屋に響く。

頬がジンジンして頬に触れれば鋭い痛みが走る。

「ちっ…こっち向けっ…って!!」

バチィンッ!!

「ぁあっ!!…も、やめっ」

今度はお尻を叩かれた。
お兄ちゃんは本気だ。

本気で私を叩いている。

「おいっ!!」
「向くっ!!向くからぁ…お願いぃ…」
「なんだ。それが人にモノを頼む態度か」

ベチィンッ!!

「ご、ごめ…なさ、お願いしま、すぅ…」

何度もお尻を叩かれて、感覚が麻痺している。

私はひたすら謝った。
地面に頭を擦り付けるようにして謝った。

「もう、許してぇ…ゆ、許して下さいぃ…」

だけど許してもらうことは出来ず、ただ叩かれ続けた。

「甘いんだよ!!なめてんのかお前は、よっ」

また叩かれる。

0
  • しおりをはさむ
  • 26
  • 4
/ 87ページ
このページを編集する