愛されるその日まで1

第1章

夜の繁華街。表通りはネオンの街が広がる。

露出の激しい服を着て金持ちそうな男を誘い込む女

それに誘われる男。

でも…

1歩裏道に入ると、そこは闇の住処…

ドゴッ……ドカッ……

人を殴る汚い音

「ゲホッ……ひ、きょうだろ…うっ…」
「うっせぇんだよ!!」

人のうめき声、怒鳴り声が聞こえる。

表の人たちは見て見ぬ振り。

そりゃ自分の命は惜しいからな…

その裏道を躊躇いなく歩く私。

っていうか…あの殴られてる男、意識飛ばしかけてるじ
ゃん。

冷静に観察を決め込んでいた私。

「おい、何見てんだ?チビ…」

まぁ男装してるとはいえ165cmしかない私は男からしたら、小さい部類に入るのだろう。

でも、女としてならそれなりに高い方だと思うんだけど

「誰がチビだ…つーかさ。そんなくだらねぇ事してんなよな」

その言葉は癇に障る。言い返せばお決まりのセリフ

「うっせぇんだよ!!」

やっぱり…
荒々しい声をあげて殴りかかってくる男A

でも…

「そんな単純な攻撃が当たるわけねぇだろ」

1分後…5人いた男達は今は地面と仲良くお休み中〜
満足げに立っていると

「お、まえ…」

カッスカスな声が下から聞こえてきた

あ、こいつのこと忘れてたよ。つい喧嘩だけに意識持ってちゃうんだよねぇ…私の悪い癖。直さないとな

「お前…どこかの族か?連絡は取れるか?」

言った後から思ったけど、絶対にこれ族じゃないな。

黒服だし、いかにも本職って感じだし。

でも、本職ってこんなに弱いもんか?

まだ入りたて…とか?

まぁなんでもいいけど

連絡取れないんだったらそれなりのことはしないとだからね。

しばらくの沈黙のあとに

「…うん」
とだけ帰ってきた

おい。どっちの “うん” だよ…

見たところ骨までは折ってないみたいだし大丈夫だよな

早く立ち去るべく足を踏み出した瞬間…

「お前、何、者だ…」

何者…ねぇ。めんどくさい

「さっさと仲間よんで怪我、見てもらえよ。」

そうめんどくさそうに言ってその場を後にした。

めんどくさそう…そこ重要ね?

助けてくれたいい奴みたいな勘違いをされないように

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