愛されるその日まで1

 

遼太郎side


不良娘こと麗那が突然来た。


そろそろ来る頃だとは思っていたから

そこまで突然ってわけじゃねぇんだけど、
来たのはいいが…


相変わらず機嫌が悪い麗那。


目の下の隈もかなり酷い…

3日…いや4日ぐらいか?満足に寝れてねぇのは…


ここに来る時はだいたいの確率で機嫌が悪い。

そして、さっさと薬を要求する麗那…

そんなホイホイ渡せるもんでもねぇんだよ!!


思わず言っちまったしな…

でも心配なのは変わりない…

出会ったときからこいつに関しては心配しかしてねぇな



そんな思いで話すと素直に俺の腕の中に収まる麗那。

顔は素直じゃなかったけどな…


膝の上に乗せて、(俺の膝の上に乗せるのは麗那だけだからな!!) 飯を食わせて、たわいもない会話をしていると


麗那からの返事が無くなった。


「麗那…?…寝た、か。」

「……ん、」

顔を覗いて見ると目は瞑ってるが意識は浅いな。
まぁでも、浅くとも寝れるならましか……




普段は大人過ぎる麗那。

考え方も行動も後の事を何手先も読んで実行に移す。


でも寝顔は年齢相応だな。年齢よりも少しばかり幼くも見える。


つーか…こいつ軽すぎだろ…膝の上に乗せてても全く重たいと思わない。お世辞とかじゃなくて本当に…


体重40㌔もないな…ヘたしたら30前後か?


麗那は食欲がないとは言っていたが、

食欲が湧かないのではなく、おそらく拒食症に近いだろうな…


あんな過去がありゃそうなるのも無理ねぇわな…


全部ってわけじゃねぇが麗那の過去を知っている俺。

麗那の口から聞いた時は驚愕以外何もなかった…


と同時に怒りも湧き上がってきた。

同情なんて感情はなかった。

麗那もそれは望んでねぇと思うがな…


まぁでも…人前で寝るなんて無防備な事をするなんて
ありえなかった麗那が、こうやって俺の腕の中で
寝てくれてるっつーことは少しは信頼されてると
思ってもいいよな。


「俺は何があってもお前に危害は加えねぇし
いつまでもお前の味方だからな…」


寝ている麗那の髪をときながら俺は呟いていた。





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