愛されるその日まで1

  /動き出す影

迅からのめんどくさい質問攻めを守秘義務で貫き通して
今日も変わらず右京のところで仕事をしているんだけど


最近同じような案件が続いてるんだよな…
どうやらそれは右京のところも同じらしい。


「何か臭うな……」

「俺も同意見だな」

「右京…」

片手に酒、もう片方は新たな紙を持って部屋に入って来た


「ほいよ麗那。これ新たな案件だ」

「どうも」


新しく右京が持って来た案件もやはり似たような物ばかりだった

ある一区間で急激に薬が出回っているということ


薬が珍しいんじゃない…
今どき薬なんて裏の世界はザラにある。

ただ広まっているその一区間には
薬を扱う奴らのたまり場が全くと言っていいほどない

隅から隅まで調べ尽くしたがなかった。


そして迅たちみたいな大きな組も
柊のところみたいな小さな組も一つもなかった……

だとしたら……
一般人を装った回し者がいる可能性が高い


「今から潜入して探るのは得策じゃないよなぁ…」

「だろうな。今行っても無駄足か最悪な場合だと無駄死するだけだな…」

やっぱり……
もう少し泳がせておくか。


「そーいや。麗那…
迅の新しい部下が麗那だって噂になりまくってんぞ。」


「は!?」


右京にパソコンを見せてもらうと
バッチリ盗撮されてる……

嘘でしょ。

これこの前の買い物のやつか。


まぁこれ男装してる時だからまだマシか

でもこの男装かなり気に入ってたのに……
それにこの姿で何人か目の前に出てるし。

はぁ……最悪。
もうこの顔は使えないな。


「お先真っ暗みてぇだが…まぁ頑張れよ」


そんな励み今はいらない。逆に腹が立つ


「他人事だと思って…」

「そりゃお前…他人事だわ。俺関係ねぇもん」


誰だよこの写真ネットにあげたのは…


「見つけて晒して吊るし上げて潰してやる……」

「おいおい……物騒な事言うなよ…って!!
ほんとにしてんのかよ!!」


当たり前でしょ…
こんなめんどくさい事してくれやがって。

はぁ…
迅たちの耳にも入ってんだろうなぁ……


ほんとに厄介なことしてくれたな

薬の事も調べなきゃなんないのに、おおっぴらに活動できなくなった……

また新しい顔作らないと……

「右京、また新しいウィッグ用意しといて。」

「りょーかい。」


あーもぉめんどくさい。


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