愛されるその日まで1

  /家族

迅たちにカミングアウトしてから数週間。

長かった入院生活も終わり
家に帰っていたのはいいんだけど……



「どこに行くか言わねぇとここから出さねぇからな」

「ふざけんな…別にどこに行こうが迅には関係ないだろ」


なぜこんな事になっているのか…

声が治ったから寂しい思いをさせてしまっている
家族に会いに1週間ぐらい家を空けると言ったら


さっきの言い合いの繰り返し……

仕事と言えば話は早いんだろうけど
家族に会う事に仕事と言いたくない


かといって家族に会いに行くとか言ったら
後々が面倒くさくなるし、あっちにも都合が悪い…


「仕事じゃねぇのに1週間も家を空けるのはだめだ」


なぜ迅の許可がいるかがわからんが
確かにここの家の主は迅だ…


「なんで迅の許可がいるんだよ」

「ここは俺ん家だ。」


いや、理由になってないし……


「ならここから出ていく。
いちいち許可を貰わなねぇと仕事以外の外出が出来ないなら出ていく。

今まで住まわせてくれてありがとう。
仕事部屋に掛かった費用は払う。

後で請求書を「待て待て待て待て!!!」なに?」

「まぁ落ち着きなって〜」


いや、どう見ても落ち着いてる


「麗那ちゃん、迅は心配なんだよ?

パーティの時のもあるし
麗那ちゃんの身体のことも…」


めんどくせぇな……

これがあるから言いたくなかった…
言ってしまえば私は弱いと思われる。


見定め損なったか…
残り少ない命だということは言わないで正解だった。


こんなことしてないで早く会いたい


「はぁ…わかった。
言わないけど護衛は付ける。」


これで素直に引いてくれるだろ…

「は?護衛?

何処の馬の骨とも知らねぇやつを麗那の隣に付けるのか?

そんなの俺が許すわけねぇだろ。麗那の隣は俺って決まってんだよ

俺が護衛する」


はぁ!?

ふざけんな…
どこまでなんだよ迅は。


あ、

ちょっと待てよ
知らない馬の骨じゃなかったらいいんだよね?


「安心していいよ。
迅も知ってるやつだから」


「俺が知ってる…?

あの女じゃねぇだろうな…
っていうそもそも麗那が護衛を付けるのさえ怪しい。」


女って迅が知ってる女2人いるぞ…
凛か結愛かどっちを言ってんだか

しかもなんか怪しまれてるし。


「ねぇ、迅に嘘が通じるとでも?」


「いや…それなねぇな。」


自分で言うか?
しかも即答


「ならもういいでしょ?
約束の時間に遅れそうなんだけど」


「その護衛…俺に会わせろ。

俺が見極めてやる。」

こいつ……


「迅、流石にやりすぎだ。」

「あ"あ"?」


あ、やばい

この空気はやばい……
この空気になっていい方へ転がった事はない


それをさせたのは………
間違いなく私か。

早くこの空気を変るなら取る行動は一つ

携帯を取り出し電話を掛ける


《俺だ》

素早くワンコールで出る


「クラブキングに依頼する。

私の護衛を頼みたい。
行先はhomeだ。


今すぐに逆探知して私の居場所を特定しろ。
20分後に合流する。」

《yes,sir》


さて、今回は何分早く合流出来るかな?



「おい麗那…今のはなんだ?」


「私の護衛を呼んだ。

20分後とは言ったけど少し早く合流できそうかな…

取り敢えず家から出るよ
ここの場所がバレるわけには行かないだろうから

まだここも探知されてないと思うし。」



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