愛されるその日まで1

  /親しき者に注意

迅たちの家に帰らなくない日々が続き今のそのまま続く……なわけかなかった。


そんな事はあの迅様が許すはずも見逃すはずもなく…


はじめの1週間は難なく過ごし
2週間目に突入した辺りから何やら迅たちの動きが慌ただしくなり (ちゃんと動きだけは観察し続けていた私)


そして3週間目に突入した時

たまたまカズの所に出向く用事があった……
毎度のことながら、


「麗ーーー!!!会いたかったぞ!!」

「麗さんお久しぶりです!!
あ、これ!!麗さんにプレゼントです!」


「あ!お前、下っ端な癖になに先輩よりも先に麗にプレゼントあげてんだよ!!」

「麗ちゃん、こんなやつらほっといて先に俺のプレゼント受け取って?」

「おい、こんなやつらってなんだよ!!」

「そのまんまだ。オッサン」

「そう言うお前も十分オッサンだろうが!!」


これだよ。
毎度毎度ここに来る度にこれが繰り広げられる攻防

いやさ?
プレゼント?を用意するのはいいし、その気持ちは嬉しいからいいんだけどさ?

「みんな……
なんで毎度毎度こんなに五月蝿いんだ?ん?

声を掛けてくれるのも

挨拶をしてくれるのも

プレゼント?をくれるのも素直に嬉しいしありがてぇが
こうも毎度毎度うるさいと……」


「「「「「ゴクッ」」」」」


「一度沈めるぞ?」


我慢の限界がとうとう達した……
言葉を溜めるに溜めてから落とす


「こんな私にプレゼントをあげないで他の可愛い女の子にあげなよ?」


はぁ……
ほんとこんなに賑やかで五月蝿くて仲のいい組はねぇよ
仲良くてももっと縦社会だっての。


「相変わらずだな〜麗那。」


両手に持ちきれない程のプレゼントをもらって
てんこ盛りになった頃に現れたここの組長

「カズ……
お前また見て楽しんでたろうが。」

そう、カズは毎度毎度この状況を止める訳でもなく
ただ楽しんで見てるだけなのだ


「いいじゃねぇか
俺はお前を見てんじゃなくて仲のいい俺の組員たちを見てんだよ。」

こいつ……

「………まぁいいや。
取り敢えず、また例の袋ちょーたぃ。」

「あいよ♪」


ここに来る度にこんなに大量の物をくれるから
それを入れる大きな袋が常備された



あ、そうだ
あの時のお礼まだ言ってなかったな…

あいつはどこだ?

キョロキョロと辺りを見回すと、いた。


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