愛されるその日まで1

 

迅side

目の前に全身真っ黒なやつがいた。


……こいつ!!!


俺は確かめるために右京に聞くと…

当たりだった。思わず口角があがる。


「やっと会えたな」

「は?誰だよ…」



初めて聞いたそいつの声。

高すぎず かといって低すぎない。

強さがわかるしっかりとした声色。


思わず男なのに聞き惚れちまったのは誰にも言えねぇ


フードをかぶっていて口元しか見えねぇし
顔もよくわからねぇがこれだけは言える。


今、すっげぇ失礼な顔でこっちを見てる。


「ま、まぁ立ち話もなんだから中に入れよ」



右京に勧められるまま中に入り座る俺たちとフード男


冷静にそいつを見るとやっぱり男にしては小柄

フードから除く唇はほんのりピンクがかった色

肌の色が白いのか余計その妖艶な唇が栄える。


そこだけみると女としか思えねぇ。

だが……

口調も声質も男だ。

口調はどうにでもなっても、声質まではさすがに無理がある。


昴たちをみるとそいつの事を観察していた。

まぁ当たり前つったら当たり前だが…



無言が辺りを漂う

そんな空気をなかったかのように潰す右京。


「あれ?何この無言で重たい空気は」


あ、さすがに空気はわかってたか。


呑気な声で登場した右京。両手に大量の酒ビンを持って

こいつ……この状況で酒飲もうと思ってのんか?






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