愛されるその日まで1

 

迅side

右京の言葉で、それぞれ自己紹介を始める俺たち

この歳で自己紹介なんて紹介の仕方で名乗るのは恥ずい



順番に自分の名前を言っていく。

その間、目の前の男は腕を組んで目線を上げることなく
ずっと、斜め下を向いたまま微動だにしない。


最後に俺が名乗れば、何か反応するかと思ったが
反応どころか動きすらない。


二階堂組といえば、今裏を纏める組の中で全国1位…


いくら裏の人間でも、二階堂組なんて聞いたら
どんな奴でも微かに肩が、息が動く

なのにこいつは、それすらない。

昴も目を光らせているが眉間に皺が寄ってる


俺の自己紹介が終わったら、当然目の前の男も名乗るかと思ったが、ずっと無言。

こいつ、聞いてんのか?


「おい、ワープすんな。ラストお前だぞ」


するといきなり右京の奴が男の頭を叩いた


ワープ?

「…………はぁ。

間宮、空だ。」


長い沈黙の後、やっと名前を言った男、間宮空。


名前を聞いた途端、昴がパソコンで打ち込み始める。


昴のやつ……
目の前で堂々と検索かけんなよ。

ハッキングしてます。って言ってるもんだろ、それ。



「空…な。
なぁ空…俺はお前が欲しい「無理」」


重ねられる言葉


つーか即答かよ。
何気にショックだな……


「二階堂組とか言ったっけ……
若頭さんは、男に興味があんのか?」


突然、意味が分からないことを言い出す空。


男に興味?
んなもんある訳ねぇだろ。


「もう一度言うが、無理。」


黙ったままの俺にもう一回言う空。


「迅…それでは即答も当たり前ですよ。ちゃんと説明をしないと。」


説明?
んなの、俺の言葉で分かんだろ。



「代わりに私が話させてもらいますね」


無視かよ



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