愛されるその日まで1

 

二階堂の若頭の足らなさ過ぎる言葉を代弁しようとする斜め隣の紳士らしき男


助かる助かる。
正直……しょーじきなんであんなセリフが出て来たのかさっぱりすぎて、男が好きなのかと聞いちゃったし。


そもそも代弁してもらう気まんまんだったよね。


頷いてるし…


ってかさ…この男。胡散臭い笑顔だなぁ……

表面は笑ってるけど目が笑ってない。こういう目は嫌い
自分を偽り過ぎたら本当の自分を見失う。


今は初対面ってのもあるとは思うけど。


「空さんは一回、若頭と私にすれ違っていますよね?
ここの店の前の一本道で」



…………はい?すれ違った?

すれ違ったっけ…まったく覚えてないんだけど

それにすれ違ったらわかるでしょ。

こんな顔が異常なほど整ってる人なんて、そうそういないでしょ…


「ど深夜に迷惑的電話来た時あったろ?その日じゃねぇのか?」


こんな事を思ってるのもお見通しなのか右京が教えてくれた

ど深夜の電話…ど深夜って表現初めて聞いたんだけど
真夜中じゃないの?


ってそんな事じゃなくて!!電話…夜中…

あ、あれか。達央からのテストの電話の日ね…


その日の帰り…帰り…かえ、り……ん?


「あ、もしかしてお前を捕まえてやるとかなんとかほざいた人か。」

そういや、なんか男にお前を絶対に捕まえる的な、なんか言われたっけ?

いきなり過ぎて頭から完璧抜けてた



「ほざいたって…」


少し困惑気味の…えーと。一ノ瀬さん、だっけか?

あいにく短気なうえに口もわるぅございます。


「ねぇお前…迅さんに対して失礼な態度とりすぎなんじゃないの。何様なわけ?」


いきなりいちゃもんを言い放ったこいつ。

こいつの名前は確か…あ、そうだ。五十嵐 煌 だ。


何様ねぇ……こいつもか。


私の中で何かが切れた。




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