愛されるその日まで1

 

部屋に入ってウィッグを取るとバサッと流れ落ちる私の長い黒髪…になりきれてない色素の薄い茶色い髪。


表面上は黒だけど内側の髪の毛が茶色だったり、金に近い茶色だったりの中途半端な髪

こんなどっちつかずな髪は嫌い…

染めればいいだけの話なんだけど地肌が人よりも極端に弱い私は染めることさえできない


でも髪の毛よりももっと嫌なのが

「カラコンは…絶対に外せないな。」


普段はグレーのカラコンをしている私。

そう…瞳の色が1番嫌い。

日本人なのに黒じゃない瞳の色。

外国人みたいに淡い緑色。光に照らされると青にも見える瞳。髪色と一緒でどっちつかずで中途半端な瞳…


なんでこんな色になった原因なんてわかりきってる


その事を考えると目の前が紅く染まっていくのを感じた

それを無理やり抑えて次の作業に取り掛かる

だめだめ。今はその時じゃない。まだ…


サラシもとって本来の姿になった私は元いた場所へ足を進めた。

あ、なんでサラシかというとね?もし何かの拍子に刺されたとかした時に直ぐに止血できるものがあった方がいいでしょ?


今はナベシャツなんて物があるらしいけど、
あたしは断然さらし派

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