Dummy HoneyⅡ

Dummy Honey Ⅲ /*C









祭り会場へと向かう道は、いつも彼と学校へと通う道とほとんど同じなのに。



それなのに、全然違う。



浴衣を身に纏って可愛く飾っている女達が、通りすがる夢月を見ては次々に頬を赤らめている。

絶ッッッ対、私の事見えてないよあいつ等。


夢月と手を繋いでいるのに私の事は都合よく空気として扱ってやがるよ。




「ねぇ、あの人に連絡先聞いて来ようよ~。」

「え~、恥ずかしいよぉ。」




ほら見た事か。


甲高い声をあげて、モジモジと私の隣に居る幼馴染の気を惹こうと躍起になっている。


恥ずかしいと思っとる奴があんなにでかい声が出せるかよ。私の目だけは誤魔化せないからな。


何てったって、私もあの女達みたいに猫を被って夢月を落とそうと企てていた一人だったからだ。





「やけに周囲が騒がしいね、皆お祭りだから浮足立っているのかな。」



違うよ、貴方の心を射止める為にざわめいているんだよ、あれは一種の求愛行動なんだよ。


隣からド天然発言をかまして苦笑を漏らす、そんな夢月も最高に素敵。生まれて来てくれて本当にありがとう。




「真白が変な男にナンパされないか心配だよ。」

「夢月…。」




キュン



彼の口から自然と吐かれる言葉に、嬉しくなる。



私は自分の事より貴方がそこら辺の女豹に狩られて喰われてしまうんじゃないか心配でならねぇよ。





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