Dummy HoneyⅡ

Dummy Honey Ⅲ /*R









夏休みが開けた花咲学園は、実に穏やかだった。



進学校ともあってか、クラスの数人がまだ夏休みの余韻に浸っている様子だったけれど、ほとんどの生徒がすっかり勉強モードになっていた。



忍法切り替わりの術かよ。そう心の中で突っ込んだ。

あ、勿論教室では陰キャだから声に出して言えなかったよ、二学期の幕開けと共に友達いない現実に直面したんだよ、ワロタ。



嘘、泣いた。





「真白、BL…間違った西瓜食べる?」



おいどんな間違いだそれ、全然スルーできねぇぞ。


お洒落な皿の上に切られた西瓜を乗せてやって来た蘭の失言に、生徒会の書類を作っていた私の指がうっかりDeleteキーを押し潰した。



ぁあああああ!!!!せっかく途中までできてた書類がぁあああ!!!



おのれ蘭、とんでもねぇ言い間違いをするからだぞ。ていうかお前も生徒会書記の癖に何やってんの、呑気に西瓜食べてる場合かよ。





「蘭、BLってどういう事。」

「えっ…あっ…えっ…何の事?」



誤魔化すの下手くそだな。


西瓜の種が鼻の穴に入ってるぞ、大丈夫かそんなに聞いちゃいけない事だったんか。




まさか夏休みの間に新しい扉を開けたんじゃないだろうか…否、この男の場合もう扉は開きかけてたけどさ。





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