Dummy HoneyⅡ

Dummy Honey Ⅲ /*Z










10月1日。



残暑はすっかり過ぎ去り、ほんの少し冷たい秋の風を感じるようになった今日この頃。






「あ、いちごみるく持って来るの忘れた。剣、買って来て。」

「当然のようにパシるな!!!テメェで行け!!!」




200円を雑に剣に渡して美脚を組みかえたのは、腹が立つくらい可愛い顔した男。




「飛鳥、そのジャージの名前の刺繍可愛いわね。」

「…これ、宵がやったんでしょ。」

「そうなのよ、流石私だと思わない?」

「自画自賛。」




「あすか」という文字の傍に兎の刺繍まで施された自身の作品を、これでもかと褒め称えている黙っていれば最高にイケメンな男。




林間合宿当日の今日。私達クラスのバス車内には、本来いるはずのない二人の男が異常に存在感を放ちまくっていた。







「何で道梨と宵がいんの?」

「そんなに喜ぶなよ真白、一緒にバスで読むBL持って来てあげたよ。」

「目腐ってんのか、どう見たら私が喜んでるように見えるんだよ。」

「何でって、税金の奴隷も同然な教師をゴシップで脅して同じバスにして貰ったに決まってるじゃないのよ。」

「私が言うのも何だけど口悪いな。ていうか何て事してくれてんだ、うちの担任もう50歳目前なんだぞ優しくしろ。」





当然の如く座席に腰を下ろし高笑いしている悪魔二人に、その他の生徒は顔を蒼白させていた。






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