Dummy HoneyⅡ

Dummy Honey Ⅴ /*O









ぞろぞろと列を成して登場した美形のせいで、日中は果てしなく広く感じた一人部屋がやけに小さく感じる。




「真白元気そうね。安心したわ。」

「お前等揃いも揃って目が腐ってるだろ、バリバリ高熱なうだよ。」





ベッドの上でくたばっている私を見た途端、安堵の息を漏らして宵がウィンクを披露している。


その吐き出した安堵の息をすぐにでも体内に戻せ。まだ安堵できる病状じゃねぇよ…自分で言うのも何だけど。





「おい何で紫陽花がいるんだよ!!!!!ふざけるなよ真白のヴァージンは俺が貰うんだぞ!!!!」

「幼馴染だからに決まってるだろ家隣だぞ馬鹿。そして両親が下にいるのにそんな破廉恥な発言を大声で叫ぶな。」




しかも病人である彼女の部屋に入ってきての開口一発それかよ。


あんた実は私じゃなくて夢月に夢中なんじゃないの。




因縁も大してない癖に、親の仇に会ったかの如く鬼の形相で夢月を指さして騒ぐ剣の隣で黙って耳を塞ぐ飛鳥。


人に指をさすなって習ってないのかこいつ。幼稚園出てないのかこいつ。





「煩い黙れ。」

「ぐはっ。」




マナーモードが備わっていないらしい剣を一瞬で黙らせたのは、折り畳んだいちごみるくのパックを手裏剣のようにぶん投げて、見事に的中させた腐男子だった。





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