Dummy HoneyⅡ

Dummy Honey Ⅱ /*S








ムカつく。


ムカつくくらい、格好良いから困るんだ。




「何で…。」



剣の言葉が予想を裏切っていたのだろう、口をポカンと開けているりー君もまた随分と可愛い。


昔から中性的だった彼だけれど、小学校の高学年になった頃から長い髪のウィッグを被ったり、ワンピースやスカートを好んで身に着けるようになった。


それに対して「わぁ、何で私より可愛いのよこんにゃろう」って思っていたのはどうやら私だけだったらしく、うちの両親もりー君の両親もかなり重大な問題だと頭を悩ませていた。




そっか。りー君は、可愛い物が大好きなんだね。




「皆…僕の事馬鹿にするのに…気味悪がって友達なんてできやしないし、親にも辞めてって言われるし…だけど心は好きなように生きたくてっ…仕方なくてっ…。」



ちょっと!?!?私の可愛いりー君にこんなに悲しい想いさせた奴誰だよ、ぶっ殺すぞ。


涙を浮かばせて、苦しそうに言葉を紡いでいる彼の姿が痛々しくて、儚い。




「あ?お前友達いねーのか、真白とそっくりだな。」

「おい。」



確かにそうだけど、あんたも大概周りから距離置かれてるだろうが。





「哀れな奴等だな、お前みたいに面白い人間滅多にいねーのに友達になろうとしないなんて。」

「……。」

「俺はお前と友達になりてぇけどな、呪怨。」



だから莉苑だっつってんだろ。


友達になりたければ名前をちゃんと覚えて貰える?せめて呪怨からは変えてくれない?不吉すぎるでしょその響き。



0
  • しおりをはさむ
  • 449
  • 4085
/ 303ページ
このページを編集する