林檎ちゃんの、メランコリー【完】

メランコリー 6 /Karte XVIII










「どうして二人共仲良さそうにお話しているの!?!?」

「俺と芽維が親友だからっすよ。」




親友だって!?!?




「え!?!?柘榴君は私に長年悪質なメッセージを送っていた犯人じゃないの!?!?」

「あーーーー林檎先輩には申し訳ないんですけど、実は俺、片想いを拗らせてる親友の為に犯人役を買って出ただけなんっすよ。」





犯人役だって!?!?



罰が悪そうに苦笑を滲ませて、ピアスが連なった耳を掻いている柘榴君。


私の視線が伸びた先は、柘榴君の横で真っ黒い笑みを湛えている芽維君だった。





親友の為に犯人役を買って出たっていう事は…。


それじゃああの変態悪質メッセージの真犯人は……。





「もしかしなくても、芽維君なの?」

「あーあ、バレちゃった。」





テヘ。そんな効果音が付きそうなくらい舌を出して悪戯っ子のように笑う恋人に、私の顔はムンクの叫び。





「まぁいっか。だって一番欲しかった林檎ちゃんの心はもう僕の物だもんね。」

「開き直らないでよ!あの空き教室での芽維君は全部演技だったって事?」

「そうなるかもしれないね。」

「酷い!私を騙すなんて!芽維君の噓つき!」

「えー何言ってるの林檎ちゃん。」




ベッド脇まで歩み寄って来た彼は、これでもかと口角をニヒルに吊り上げた。









「僕、一言も犯人じゃないって言ってないよ?」

「…………。」






あ、悪魔だ。


小悪魔なんてものじゃない、この人は正真正銘の悪魔だ!!!!






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