極道恋人【完】



私たちはたわいのない大学生の会話をしていた。


だけど…もしかしたらこの時から物語は再び幕を上げたのかもしれない。



「なぁ…。」

「ん?」


茜が今までとちがって妙に真剣な声で尋ねてきたので、私はパフェを見つめていた目を茜のほうへ向けた。



「…あれから、どう?」

「あれからって?」

「天野さん。」

「なんもないよ?」




私は茜の心配そうな声をよそに、ケロッとした声を出して答えた。

そして、食べかけのパフェをまたほうばり始める。




え?


ひどい?


でも、本当に何にもないんだもん。

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