極道恋人【完】

肆 /暴風警報


私達二人は見たものから目線を外すことができずにただ固まっていた。


だって…視線の先には…











真っ黒いベンツ


それに寄り掛かるように立つ


漆黒の黒髪


スラリとした長い足


口元にはタバコ


夏の眩しい陽射しに光るピアス


全身真っ黒いスーツに身を包んだ男















「あ…まの…さん…。」



私の口は知らず知らずに動いて、その独特のオーラを纏った男の名前を発した。



そう、そこにはさっきまで話題になっていた男。


天野國光がいた。

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