極道恋人【完】

伍 /強引な王子様



その瞬間だった。



バッ



…え?




いつの間にか天野さんはこっちを向いていて私の手首をしっかり掴んでいた。



ぎゅっ…


「痛っ…。」

「…。」




ぐいっ


「え?」


天野さんに手を引っ張られる。




カツカツカツ…



私は手首を捕まれたまま、いきなり歩き出した天野さんに引っ張られた。


「ちょっ…ちょっと。」

「…。」


私がそう声をかけても返事が返ってくることはない。


私たちは元来た道を戻ってまた再び私の部屋へと向かっていた。

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