極道恋人【完】

壱 /貧乏女子大生


━━━…


ある日の大学キャンパス。


「…やばい。」


私はポツリと呟いた。




「は?何、どうしたの?」

「お金がない。」

「え?バイトしてるやんか。」

「使いすぎた…。」


うん…。

今月は後先考えずにお金を使ってしまった。


だって…


だってだって…っ!





「ポケ◯ンの新しいソフトが発売されたんだもーん!うわぁーん!」

「…アホらし。」


テーブルの上に突っ伏して叫ぶ私に茜は溜め息をついて冷たい言葉を落とした。



「ちょ…っ!冷たい!」

「あんたが悪いんやろ?」

「…だってーっ!!」

「はいはい、…あ。」

「え?何?」





いきなり茜が「あ」とか言うから顔をあげて茜の顔を見た。



そうしたら、茜はニヤッと笑ってとんでもないことを言い出した。












「キャバでもする?」











その言葉に私は固まってしまった。


「ちょっと?聞いとんの?」


茜は私の顔の前で手をヒラヒラと振った。

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