極道恋人Ⅱ【完】

八 /守りたい

「せやけど…しんどい時に寄っかかれるんは姐さんだけっすから。」

「紫苑くん…?」

「せやから…。」


スッ


紫苑くんは一言そう言うと半歩後ろに下がってきちんと姿勢を整わせたあとに深々と私に向かって頭を下げた。


「紫苑くん!?」

「若と姐さんは俺が必ず命にかえてでも守ります。」

「ちょっと…頭あげてよっ。」

「…姐さんは若を支えてあげてください。」

「…っ。」


私が紫苑くんの肩を持ってあげようとしても紫苑くんはピクリとも動かなかった。



私はその時にこの前店長に言われたことが頭をよぎった。

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