極道恋人Ⅱ【完】

玖 /開幕戦ってやつ


━━━━━…

物語のラストスパートは國光のこんな一言から始まった。


「小雪…親父に会うか。」

「…………………………はい?」


いつものように私の部屋にまだ認めてもいない合い鍵を使って勝手に入ってきてジャケットを脱いでソファでくつろぐ國光が突然そんなことを言い出した。

実家から大量に届いたみかんを剥いて食べてのんびりと幸せな気分に浸っていた私にはいきなり頭を鈍器で殴られた気分だった。


「お…お父さんに会う?」

「ん。」


ふっつーになんの変化もなく返事をする國光。

どうもこいつは頭がおかしいらしい。

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