極道恋人Ⅱ【完】

弐 /呼び出し


━━━…


だけどさ。


「…ねぇ、でもやっぱもったいなくない?」


私は目の前のピッチャーを指差して茜に言った。


「…せやな。」

「でも、うちら二人じゃ飲みきれないよ?」

「うーん…。」

「…。」

「あ!」



茜はいきなり声をあげると手をポン!と叩いて閃いたポーズを見せた。


…てか、こんなポーズする人まだいたんだ。






「海斗呼ぶ?」















は?


「え?海斗さん?」


なんだなんだ。

1番フレッシュな話題の中心人物の名前がでてきたぞ?


私の前でそんなにいちゃこきたいのか?

てか、よく思い出してきたら今までだって二人のツーショット何回も見てきたし。

二人の距離はただの店長とキャバ嬢て感じじゃなかったな。


…むしろ、気付かなかった私が悪いのか?

変なのか?









「小雪っ!」

「ふぁ!」

「あんた私の話聞いとった!?」

「…すみません。」

「…ったく。」




…ついさっきまでは私のほうが優位だったのに。

いつのまにか主導権は茜に渡っていた。


…やっぱこれがうちらの関係だよね。


…うん。

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