極道恋人Ⅲ

壱 /甘い夢



夕飯時。

キッチンからはトントンと包丁のリズミカルな音がする。

そして可愛い可愛い若奥様の鼻歌が聞こえてくる。


「ふんふんふーん♪」







そう…私だ。





え?お前にそんな可愛いマネできないだろって?

おいおい、一応私は料理が上手いっていう設定だぞ?

ほれ見ろ、プリプリのこのエプロンも似合ってんじゃないか!







ピーンポーン…



あ♪

ごめんね、君たちと話してる隙はないの。

愛しい愛しい旦那さまがお仕事からお帰りになったみたいだから、若奥様は迎えにいかなくちゃいけないの。

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