桜が舞い散る中、あたしとシロは出会った。
シロがあたしの心の殻を破っていく。シロ、シロ、あたしのシロ。あんたのお陰で、あたしの心は満たされる。

めぐり逢ひて

  見しやそれとも

    わかぬ間に

  雲がくれにし

    夜半の月かな


紫式部 (小倉百人一首・57番)


――― あれは本当にあなただったの?せっかく久しぶりに逢えたのに、すぐ隠れてしまう。雲の間の、夜半の月みたいに。



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桜が舞い散る中、あたしとシロは出会った。

シロがあたしの心の殻を破っていく。

シロ、シロ、あたしのシロ。

あんたのお陰で、あたしの心は満たされる。


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