籠の中の感情

記憶 /母の笑み

「あんたは居ても居なくても一緒ね。」

それが母に言われた最後の言葉だった。


私が中学2年生の時に母は私の目の前で首を吊って死んだ。


首を吊る前に、ごみ溜めの部屋の隅に居る私に近づいて少し“笑った”ようにその言葉を吐いた。


憎しみみたいな負の感情は全くないように感じた。

本当に私に対して何も思っていないようだった。

「居ても居なくても一緒」と言う言葉がとてもあの状況に相応しいと感じた。

0
  • しおりをはさむ
  • 0
  • 0
/ 2ページ
このページを編集する