砂時計 【完】+SS修正中

葵side

葵side


何をどう絡ませればこんな結果になるのだろうと不思議に思う


俺に向かって嫉妬を露わにしているこの男は間違いなく朱菜に惚れているはずだろう?


「朱菜と中山は先に戻れ」


「葵君、」

心配そうな眼差しの朱菜に優しく微笑んで真柴の前でわざとに頬を撫でた


女には優しく

真柴の優しさは優しさとは言えないだろ

妹のように可愛がってきた朱菜をこの1年黙って見守ってきた

「心配すんな、少し真柴と話すだけだ」


俺も少なからず真柴には腹を立てている

こいつがもう少し器用に立ち回ってさえいれば朱菜がここまで傷つかずに済んだのではないかと思うから


俺達を気に留めながら歩いていく2人を見送り真柴に向き合う


そろそろ目を覚ますべきなんじゃないか?


「何故ここまで拗らせた?」

「っ...ずっと、朱菜は平野課長を思っているんだと、だから朱菜の腑に落ちない行動や発言もその為なのだと、そう思っていたんです」

「それで?振り向いて欲しくて他の女をチラつかせたのか?....ククッ随分幼稚だな」


「.....言い訳はしません」

「そうやって物分かりのいいフリをして何も伝えないからこうなったと、いつになれば気がつくんだ?」



エースと呼ばれるだけあって仕事ぶりは見事だと言うのに、朱菜の事になると随分弱腰だな








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