ブロンドロンド

犯罪者と三島ひまり

「あ〜〜気持ち悪い〜もう飲めない〜」
夏休みも終わろうとしている、まだまだ蒸し暑い夜。
相変わらずの酔っ払った母の声が聞こえ、目がさめる。うんざりしながらも様子を見に行くと、以前、うちに来ていた彼氏であろう人物が、介抱していた。

「ひまりちゃん・・・だよね。起こしてごめんね。俺が見とくから寝てていいよ。」
その男は、ひまりに笑顔で微笑んで、母をベッドまで運んだ。
整った顔立ちをしていた。

「ありがとうございます。」
ひまりはお礼を言うと、自分の部屋に戻った。
いい人と付き合ってるなと思っていた自分が間違えだった。

ひまりは、眠い中、起こされたわけで布団に入るとすぐ眠りについた。
しかし、しばらくして唇に何かが触れた感覚があり目を覚ますと、先ほどの男がいた。

ひまりは、驚き声を出そうとするが、男は口を手で覆い、ひまりを強く抱きしめる。

「お母さんは寝てるし、やさしくするから安心して。」
そう言いながら、胸を触る。

「やめて・・・・」
頭では思っていても、恐怖で声にならない。。
体で、目一杯抵抗をしても、相手の力が強く押し返せない。

「ひまりちゃん、高校生なのにおっぱい大きいよね。このおっぱいずっと触りたかったんだ。
あ、そういえば下着ももらっちゃった。代わりに、新しいの買ってきてあげるね。」

ひまりは、涙ぐむがその表情がさらに、その男の欲情を駆り立てる。

「ひまりちゃん・・・ずっと好きだったよ・・・・かわいい・・・」
そう言いながら、何度も何度もキスを繰り返す。ひまりにとっては生まれて初めてのキスで、柔らかく、頭が真っ白になった。
男の唇はお酒の味がする。



その時、隣の部屋から
「あれ〜まーくん。まーくんどこ?」
と母が、その男を呼ぶ声がする。
男は、舌打ちをして立ち上がった。

「ひまりちゃん。また今度ね。」
男は、頭を撫でながら、あの笑顔を浮かべて部屋を出て行った。

「帰っちゃったかと思った・・・」
母は、ひまりが今までに聞いたことのないような甘い声を出して、男に寄りかかる。

「ごめん、ごめんトイレ行ってた・・・」
そう言いながらすぐに、男は母を抱きしめてキスをする。

「ひまりに聞こえちゃう・・・・」
母は言う。

「こんな時間だよ。もう寝てるって・・・」
男は言う。

「起きてるよ・・・・」
ひまりは、心の中でつぶやいた。

ひまりの部屋と、リビング及び母の寝床は襖一枚なので、音は思いっきり漏れている。
案の定、二人はセックスを始めた。
子供の頃から、母親が男とセックスをしているなんて日常茶飯事だったし、「喘ぎ声」でさえも、一つの音楽のように聞こえていて、何も思わなかった。でも、その男は、相当なテクニックを持っているのか、今まで聞いたことのない声で乱れる母の声に、女になっている母の声に、さっき自分を襲った男とセックスをする母の声に吐き気がした。

ひまりは、布団を思いっきりかぶり、ヘッドフォンをして大音量で音楽を聞いた。
まだ、夏で暑いはずなのに震えが止まらない。唇を擦れて痛くなるほど拭く。
涙も止まらない。


助けて・・・・・・・
現在時刻、深夜二時 助けを呼んでも来てくれるわけがない。
このまま外にでたら、二人の情事を目の当たりにしてしまう。それだけは嫌だ。

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