ライトスパイス【完】





「っ、…!?」

「暴れたら落ちんぞ」



酷く横暴な言葉に異議を唱えようにも、肩に担がれてしまったらしい私は落とされる恐怖に何も言えず。

同じ間取りに住んでるお陰か迷うこと無く寝室に辿り着いた変態は、至極乱雑に私をベッドの上へと投げ捨てた。



「…ッ痛」

「お前軽すぎ」



ぎしりと陳腐な鳴き声を上げて軋んだベッド。

落ちる時に打った腰が少し痛い。


乗ってきた智也の重みにベッドはまた窮屈そうに悲鳴を上げ、近寄るなと手近にあったクッションを投げてみても簡単に手で止められて終わり。




「痴漢きもい犯罪訴える」

「はいはい黙ってー」

「…ッ!?」



無邪気に笑って、口を塞いでくる智也。

呼吸?なにだよそれ知らねーよぐらいの勢いのそれに無論息が出来ない私は、愉快気に笑みを深める変態の胸を思い切り殴るが意味はなく。



「いい子にしろよ」

「くっ、るし…!」

「あ、ごめん苦しかった?」

「っ……」





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