ライトスパイス【完】

Chapter.2






「すいません、A定食で」



講義を終えてから菜々子と構内の食堂へ入った。隣では菜々子が迷っているけど、待つ意味もないのでひとり先に進む。

白とオレンジを基調とした近代的でオシャレな食堂は学生から支持されているものの、常に人が多いのが難点である。




「ねえ、サラダ半分あげる」

「いらないよ、私のにもついてるから」

「あんた細いから食べなさい」

「菜々子には言われたくない」



不要だとキッパリ断る私に、それでも構わずサラダを押し付けてくる菜々子のトレーには、何故だか2種類のパスタが鎮座しているという不可解な光景が広がっていた。

まったくもう、優柔不断女め。




「いい加減にしなさいよ、そういうとこ」

「だって選べないんだもの」

「なんで威張ってんのか心の底から謎なんだけど」

「細かいこと言わないで」



結局、無理やり私の分の野菜の上に更なる野菜を盛るという菜々子の実力行使によりサラダは倍の量になってしまった。





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