ライトスパイス【完】

Chapter.13





大学は前期試験期間に入り、学科の友人なんかと久し振りの再会を果たしたりしつつ慌ただしい日々が続く今日この頃。



「千歳、合コン開催して」

「確実に頼む相手間違ってるでしょ」

「頑張りなさいよ私のために」



大学のパソコン室で試験代わりに出されたレポートを仕上げる私の横で、無駄な哀愁を漂わせながら呟く菜々子。

浮気性の男と縁が切れたのは友人として中々喜ばしいことなのだが、次なる出逢いに奔走する彼女の愚痴に付き合わされるのは面倒極まりない。




「そりゃ千歳はいいよねー」

「は?」

「あーんな男前捕まえてさ、毎夜毎夜淫らなお戯れにふたりで精を出してるわけでしょ?」

「妙な邪推やめてくれる?」



どこかの令嬢のような上品な顔立ちには似合わず、真っ昼間から堂々と下ネタを投下されても鬱陶しい。

私に可愛らしく照れるなんて女子力もないのだから、一体この会話によって誰が得すると言うのか。





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