Cynical Cinderella

File.04





「あら、今日は肌ツヤがいいわね」



唐突に撫ぜられた頬にびくっと肩を強張らせれば、犯人である間宮さんは、悪戯めいた妖艶な笑みを浮かべた。



「…驚かせないでくださいよ」

「週末は男とデートの予定でもあったの?」

「家で普段の10倍寝たらこうなりました」

「まったく」



若さの無駄遣いね、とため息をつく。

そんな間宮さんの肌は私なんかよりずっとツヤツヤしていて若々しいので、若さどうこうよりもその人の努力の方が重要なことは火を見るより明らかだ。




「休みの日に出掛ける男もいないの?」

「誠に残念ですが」

「旦那の同僚とかでよかったら紹介するわよ?」

「旦那さんどこにお勤めでしたっけ?」

「文部科学省」



お役人ですか…!

さすがに予想していなかった返答だったので驚きが顔に出ていたと思う。




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